
今日紹介するのは、Leon Russellです。
先に言っておきますが、私はRussellが好きではありません。
作為的でわざとらしい歌い方も、ナーバスなピアノも好きになれません。あの暗さ、重さ、とても嫌いです。本人が暗いのは仕方ないのかもしれないけど、それを輪にかけるように、アレンジにも陰気な音を施すのよね。あと、見た目の気取った感じもイヤです。
でも、彼がスタジオミュージシャンとして関わった楽曲は、好きなものが多いです。Ronettesしかり、Byrdsしかり・・・
彼が作曲した曲も好きなものがたくさんあるんですが、Russellちゃんは、「いい曲は作れるけど、いい音楽は作れない」というミュージシャンの典型だと思うんですよね。
彼の代表作として「A Song For You」という曲がありますが、この曲は多くのミュージシャンによってカバーされています。
Willie Nelsonや、Aretha Franklin、Ray Charlesなどなど。
そして、なんといってもCarpentersによるカバーでしょう。
以前、このブログでCarpentersのアルバム「A Song For You」についての記事を書いたんですけど、その時にRussellのことも書こうと思ってたんだよね。
この曲、Russellによるオリジナルはクソ暗くて、「あのさ、別にオレだけのために歌ってくれなくていいから、表に出て遊んで来いよ」と、肩をポンとしたくなる感じです。そして、上記したミュージシャンによるカバーも、オリジナルの雰囲気を引きずっていて、その枠に縛られています。ぜんぶ、暗い。「ワシ、Russellの曲カバーしてますねん」ってのが出ちゃってる。
だけど!Carpentersだけは違う!
Carpentersは、何をカバーしてもCarpentersオリジナルになってしまうんだよなぁ〜。
原曲をぶっ壊して、見事に台無し(←誉め言葉)にしてんだもん。やっぱり違うなぁ〜。
Carpentersは、Russellの曲をたくさんカバーしていて、他にも、Superstarや、Masquerade もそうですが、この曲も、オリジナルは暗くて重くて聴けたもんじゃないですが、Carpentersがやると違うのよねぇ〜。どれも可愛くて楽しい曲になってる。本当に、リチャードのアレンジは天才だと思う。
「A Song For You」なんて、部屋を真っ暗にして聴くと、カレンが本当に自分のためだけに歌ってくれているような気分になるんだよなぁ。
歌に関しては、Russellちゃんの場合、わざとらしい歌い方で無理矢理自分自身を飾って表現しているので、逆に自分自身を隠す事になっている。
一方、カレンは、とても素直に歌うので、彼女のそのままの性格が歌に出てるのよね。そこが素晴らしい。
結局、Carpentersの評価になってしまいましたが・・・、
Carpentersはカバー曲が多いので、ぜひオリジナルヴァージョンと聴き比べてみて頂きたい。アレンジがいかに良いかということがわかります。