2008-05

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かわいい女 スイート

『かわいい女 2007 報告用ブログ』は突発的衝動により終焉を迎えました(5/21)。その後『かわいい女 2007 ターボ』として心機一転を試みましたが、失敗(10/4)。今後は『かわいい女 スイート』でお楽しみ下さい。
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2008/02/21 (Thu) 00:39

獄中の手紙

昨日書いた記事つながりで、もう少し書いておこう。

今の音楽って、アメリカも日本のアーティストもつまんないのばっかりなので、私は新譜はほとんど買いません。
新譜を買うように、私の世代から見れば「昔の音楽」の入ったCDを買っています。
主に、60〜70年代のロック、ポップス、50年代ブルース、もう少し遡ると20年代あたりまでいきますが、ブルース、カントリーなどが好きです。
ここの読者も私世代の方が多いかと思うのですが、一度、お父さんお母さんが持っているレコードやCDなんかを借りて聞いてみるといいと思いますよ。
良き(「良き」には個人差がありますが割愛。)音楽を体を通して聴いていないと、そうゆう音楽は自分のものにはなりませんし、自分の内側からそういったものを発することはできません。
オイラが好んで聴いているバンドやミュージシャンは、みな、「自分の内側から」の音楽を出す人ばかりで、オイラはそうゆうものを音楽と捉えています。
今の人たちって、みんな借りてきた音楽を、誰かの真似をしてやっているだけのように感じます。
きっと、「音楽」を聴いて育っていないのでしょう。「音」だけを聴いている、そして、それが「音楽」だと思っているんだという印象を受けます。
なので、オイラはそうゆう感じの「新しい人」たちにはまったく期待していません。
そして、そうゆう「新しい人」たちの音楽を聴いて育つ世代にも、まったく期待していません。
うちら世代なら、ギリギリ、親世代の音楽を聞いて育つことのできるラッキーな人材がまだ結構いると思うのですが、うちらより下の世代となると、どーにかして、古き良きロック・ポップスと出会うきっかけがなければ、そして、それを「いい!」と思える感性が同居していなければ、なかなか出会うのは難しいかと思います。
ここの読者で、音楽の事はあまり知らないけど、苅谷の記事が読みたいからブログを読んでるという人は、よかったら、オイラがブログ内で勧めているバンドやミュージシャンの音楽を聴いてみて下さい。
オイラが聴いているのは、どれもテクニック的に特別優れているとか、そんなミュージシャンではないと思います。今のJ-POPで活躍している人の方が、よっぽど、楽器の上手い人、歌の上手い人はいると思います。でも、オイラはそこに「音楽」を感じません。
本当に自然で、素直で、自由で、楽しい、そういった、「これは"音楽"でしか表現できねぇ!」というものを出している人たちのCDを聴いて欲しいなぁ、と思います。
ちょくちょくブログでもオイラの好きなのを紹介していこうかな、と思います。
あくまでオイラの独断と偏見であって、人の好みや、それを楽しいと思うかどうかは人それぞれなので、読者に変な先入観を持たせないよう、あまり掘り下げて評論したりはしないように気をつけようと思います。
オイラは知るきっかけを作る程度にしておくので、あとは気になる人は聴いてみたらどうでしょう。
ってな感じでいきます。


さて、前置きがえらい長くなったぜ。
えーと、何書こうと思ってたんだっけ?ああ、歌詞のことだっけか。

まず!
みなさんは、次のような詞があったとして、さて、どんな音楽を作りますか?もしくは、連想しますか?
『獄中の手紙
 牧師が僕に言った、さあ、来なさい、と。
 彼を殺したのは僕だから、今度は僕の番だ。
 あと一時間で僕の人生は終る。
 でも、待ってくれ。
 彼女に伝えたい事があるんだ。死ぬ前に。
 待ってくれ、もう少しだけ待ってくれ。』

はい、これは、Bee Geesの「I've gotta get a message to you」(邦題は「獄中の手紙」)という曲の歌詞の和訳です。
有名な曲なので、知っている方も多いと思いますが、もし知らない人は、この歌詞だけ見て、どんな曲だとイメージしますか?
では、実際の曲です。
リンク先のページで少しだけど試聴できるので聴いてみて下さい。

アマゾン米国のページ
(探せば、音楽や動画投稿サイトなどでフルバージョンで聴けるかもしれませんが、そうゆうのは好きではないので、リンクはしません。)

きっと、J-POPしか聴かないという人は、ズッコケたのではないでしょうか?
この歌詞で、この明るさ、この楽しさ。かわいくて、激しい、でもまろやか。
ふざけてる。
英語を知らない人が聞けば、笑顔でラブソング歌ってると思うんじゃないでしょうか?
女の子がミニスカートで横揺れステップしながらニコニコ笑顔で歌ってそうな曲でしょ?
J-POPをつくる人であれば、まず、この歌詞があったとして、こんな作曲、こんなアレンジ、そしてこの演奏、歌い方は絶対に出てこないと思います。
Bee Geesが、この曲を先に歌詞から作ったのか、曲から作ったのか、それとも同時にできたのかは知りませんが、どちらにせよ、J-POPな人々にはあり得ない「音楽の常識」(←皮肉)だと思います。しかし、私の「音楽の常識」はBee Gees側にあります。

恐らく、「音楽の常識」ではなく、「J-POPの常識」ならば、まずこの「歌詞」があったのなら、高橋ジョージとか、あの辺の暗い人が歌うのがしっくりくるのでは?
もしくは、なんか、変な青春してるバンドとか、パンクとか、「うるさい、やかましい、でかい音を出してる」だけで「激しさ」がなく、「暗い」音を出すバンドがやりそう。
で、歌は、真面目に眉間にシワを寄せて歌い、苦しそうに、聴いている人に感動を強要するように、涙を誘うように歌うんじゃないかと思います。
また、もし、この「曲」の方が先に出来ていたとしたら、こんな歌詞をわざわざ被せたりもしないと思います。

しかし、Bee Geesというバンドは、あっさりと、フツーに、自然に、こうゆう音楽を出せてしまうのです。この柔軟さ。面白いでしょ。
要するに、歌詞なんて、なんだっていいんですよ。
「この歌詞は、寂しい歌詞だから、音もマイナー調にして、暗めに寂しげに統一しなきゃいけない」なんて、誰が決めたの?
オイラは、この「統一感」ってのが大嫌いです。
J-POPって、みんな「統一」してるし、そこを目指してる気がするんです。
音楽はみんなバラバラでいいんです。
違う者同士が演奏するのに、「みんな同じ」なんて、ありえないでしょ?そして、それを目指すのもくだらないことだと思わない?
オイラからすれば、そっちの方がよっぽど「非常識」なんだけど、日本だとなぜか「常識」として扱われているようだ。
そんな音楽聴いてて、やってて、何が楽しいの?
くそ真面目で、それと違うものを認めない、自由になれず、暴れるのをビビってる。
オイラは、表現というものは、そうゆうものと対極にあって欲しいと思う。
具体的に言えば、リズム感なんてバンドのメンバーそれぞれ違うのだから、何もドラムの人のリズム感に自分をあわすことはない。
それぞれが、自分の持っているもの、自分自身の、自分にしか出せない音楽を出せばいい。
「それぞれがバラバラなことやってるのに、一緒になると、意味もなく楽しい」これが音楽だとオイラは感じます。
そして、みんなバラバラでいい、というのは、音楽だけじゃなく、他の表現にも言えることだと思っています。演劇にもね。

まあ、そんな感じで、J-POPしか聴かない、またはUKの音楽が好きって人なんかは、よかったらこのCDを買って聴いてみてちょ。

いつも、日本のポップスはつまらんとか、けちょんけちょんに言ってるので、それだけじゃ読んでる人が解らないかな、と思って、今日はちょっと具体的に例を上げてみました。
好評なら、またこんな感じで書こうと思うので、よかったら感想など下さい。
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