
ハムスターは日に日にオイラになついてくれている。声や音に敏感で、オイラが呼ぶと巣箱から出て来てくれる。指にじゃれついたり、掌に乗ってくれたりして、とてもかわいい。トイレの場所もバッチリ覚えて、巣箱で寝ていても一旦起きて、ちゃんとトイレまで行ってオシッコをする。賢くかわいいベイビーちゃんだ。寿命が短い動物だということを承知でもらってきたハムスター。あっちにしてみりゃ、人間なんかと一緒に暮らしたくはないだろう。エゴイストなオレらがそうする理由は、ただ「かわいいから」だ。なるべく不自由させないで育てたいと思う。
だけど、ハムスターはオイラの心を動かさない。オイラに必要なのはこうゆうことだろうか。いや、オイラが欲しいのは、自分の全存在を、心と理性の全てを掴み、自分に思想を、生活の方向を与え、衰えゆく血潮を温めてくれるような一つの愛だ。
少女単体の「かわいい女 2007」はここからスタートする。オーレンカが擦り寄る黒猫を追い払うところから。「かわいい女」はチェーホフ作品の中でオイラが一番好きな作品です。誰かを愛さずには生きられない女の話。そして愛する人の生き方が自分の生き方になってしまう女の話。短篇なので目立っていないけど、時代を越える素晴らしい作品です。チェーホフではこれがピカイチだと思うね。この小説を知らないという人の方が多いと思うので、今月はこの作品の朗読をしようと思ってる。まずは基盤からということで。オイラのことなんで、原作をそのままわかりやすくはやらないだろうから(いや、既にしょっぱなから脱線しとるから)、まずは原作が何なのかってのを知っておいてもらった方がいいだろう。誰でも知っている作品ならともかく、これは知らない人の方が多いからね。知ってもらいたい名作でもあるし。
ちゅーわけで、朗読会の詳細は決まり次第このブログでお知らせします。
まだハムスター二匹の見分けがつかない。よく噛む子と噛まない子という判別が指を出してみて初めてわかるくらい。名前もまだつけられないまま。
※文章中にチェーホフ作「かわいい女」からのフレーズをアレンジし引用しました。